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HDMIのバージョンとケーブルの互換の基本

HDMIは「2.1対応」といったバージョン番号だけでは選べません。公式が推奨するのは ケーブルの“種類”で選ぶこと、そして機能は機器側の対応で決まると理解することです。HDMI公式の一次情報で整理します。

ケーブルは「種類」で選ぶ

「There are several HDMI® Cable types and HDMI Cable certification programs to choose from; each designed to meet a particular performance standard.」(HDMI.org)

公式のケーブル区分と対応帯域は次のとおりです(HDMI.org)。

  • Standard:1080i/720p向け(初期用途)。
  • High Speed:最大10.2Gbps。1080p・4K@30Hz・3D・Deep Color。
  • Premium High Speed:最大18Gbps。4K60・HDR・BT.2020。
  • Ultra High Speed:最大48Gbps。8K@60・4K@120(HDMI 2.1で導入・2020年市場投入)。
  • Ultra96:最大96Gbps。8K@60 4:4:4・4K@240 4:4:4(HDMI 2.2で導入の現行最上位)。48Gbpsが上限ではありません。

「HDMI 2.1対応」の落とし穴

「Support for each HDMI 2.1 feature is optional. … Specification version numbers are not feature sets as the features are optional.」(HDMI.org)

HDMI 2.1の各機能(4K120・8K・VRR・eARC 等)は任意で、メーカーが対応可否を選べます。 だから「2.1対応」表記だけでは、狙った機能が使えるかは分かりません。製品が明記する対応機能を確認しましょう。

「If the manufacturer promotes compliance with the HDMI 2.1 Specification, the manufacturer is required to list the HDMI 2.1 features supported by the product next to that messaging.」(HDMI.org)

認証ラベルで“本物”を確認

「Both the Ultra96 HDMI Cable and Ultra High Speed HDMI Cable are part of the Ultra HDMI Cable Certification Program. It is a mandatory certification program…」(HDMI.org)

認証済みケーブルはパッケージに認証ラベルが付き、QRコードをスキャンして真正性・認証を確認できます。

コネクタ形状と、機器依存の原則

コネクタは形状の違いで Type-A(標準)/Type-C(Mini)/Type-D(Micro)があります。形状は対応解像度・帯域を決めるものではなく(Type-A/C/Dはピン構成が同等)、実現できる性能はケーブルの種類と接続機器の仕様で決まります(例:micro HDMIから4Kを出力する機器もあります)。 重要なのは、上位ケーブルは下位用途もカバーする一方、出せる機能は接続する機器双方の対応で決まることです。 上位ケーブルを使っても、機器が非対応ならその機能は得られません。

よくある質問

HDMIケーブルはバージョン(2.1など)で選べばいい?

いいえ。HDMI公式は、バージョン番号ではなく「ケーブルの種類(Standard/High Speed/Premium High Speed/Ultra High Speed)」で選ぶよう案内しています。バージョン番号は機能セットではありません。

「HDMI 2.1対応」と書いてあれば安心ですか?

必ずしも安心できません。HDMI 2.1の各機能はオプション(任意)で、メーカーが対応可否を選べます。何に対応しているかは、製品が明記する対応機能を確認する必要があります。

4K120Hzや8Kを出したいときのケーブルは?

最大48Gbpsの「Ultra High Speed HDMI Cable」が対応します(HDMI 2.1で導入)。認証ラベルのQRコードで正規認証を確認できます。ただし機能は接続する機器(送り出し側・ディスプレイ側)双方の対応でも決まります。

上位ケーブルは古い機器でも使えますか?

使えます。上位ケーブルは下位用途もカバーします(例:48Gbpsケーブルを18Gbps用途で使う)。ただし出せる機能は常に接続機器の対応次第です。

本ページは規格・互換の一般的な解説です。個別製品の対応機能は各メーカーの仕様でご確認ください。実現できる機能はケーブルと接続機器双方の対応で決まります。

出典