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PC電源ユニット(PSU)のW数と規格の選び方

自作PCの電源ユニット(PSU)は、サイズ規格・W数・80 PLUS効率・コネクタの4点で選びます。とくに最新GPUは12V-2x6(16ピン)や大きな電源容量を要求します。Intelの電源設計ガイド、80 PLUS運営、GPU/電源メーカー公式で整理します。

要点:ケースに合うサイズ規格(ATX/SFX/SFX-L)を選び、GPUメーカーの推奨W数を基準に容量を決める。 効率は80 PLUS、最新GPUは12V-2x6対応を確認。

① サイズ規格(ATX / SFX / SFX-L)

  • ATX:幅・高さが標準で規定され、奥行きは製品ごとに異なる標準サイズ。一般的なミドル〜フルタワー向け(Corsair)。
  • SFX:「非常に小型のSFFケースを使用している場合は、SFX電源ユニットが必要になります」(Corsair)。
  • SFX-L:SFXより奥行きが30mm長く、「より高いワット数に対応しながら、通常のATX電源よりもはるかにコンパクト」(Corsair)。

まずケースが対応する規格を確認し、その中でW数・コネクタを選びます。

② 必要W数(GPUメーカーの推奨を基準に)

W数はCPU/GPUの消費電力から見積もります。もっとも確実なのは、GPUメーカーやベンダーが公式に示す「推奨システム電源W数」を基準にすることです。

GPU(例)推奨システム電源
RTX 5090(TGP 575W)1000W(NVIDIA公式)
RTX 5080850W(Corsair解説)
RTX 5070 Ti750W(Corsair解説)
RTX 5070650W(Corsair解説)

ASUSは公式の電源容量計算ツールでの確認を案内し、将来のCPU/GPU交換を見込むならオーバークロック時の推奨容量を基準に選ぶことを勧めています。 CPU側は、8ピンEPSケーブル1本で300W以上を供給できる、という目安があります(Corsair)。

③ 80 PLUS(変換効率)

80 PLUSは、運営元CLEAResultによれば「内蔵電源ユニット(PSU)を対象とした性能仕様・認証プログラム」で、 定格負荷の10/20/50/100%時に80%以上の変換効率と力率0.9以上を満たすものに与えられます。等級別の最低効率(115V・20/50/100%負荷)は次のとおりです。

認証効率(20 / 50 / 100%負荷)
80 PLUS Bronze82 / 85 / 82 %
80 PLUS Silver85 / 88 / 85 %
80 PLUS Gold87 / 90 / 87 %
80 PLUS Platinum90 / 92 / 89 %
80 PLUS Titanium92 / 94 / 90 %

効率が高いほど消費電力・発熱・ファン騒音を抑えられます(玄人志向)。ただし80 PLUSは効率の指標であり、信頼性・耐久性そのものを保証するものではありません。

④ コネクタ(24pin / EPS / PCIe / 12V-2x6)

  • 24ピン ATX:マザーボードへのメイン電源。
  • EPS 8ピン:CPU用(8ピン1個、または4ピン1〜2個。Intel)。
  • PCIe 補助電源:6ピン=75W、8ピン(6+2)=150W(Intel)。
  • 12VHPWR → 12V-2x6:ATX3.0/PCIe5.0世代GPU向けの16ピンで、1本で最大600Wを供給(Intel)。ATX3.1で接続不良対策のため「12V-2x6」に改良されました(Seasonic)。

未使用ケーブルを外せるフルモジュラー(フルプラグイン)は配線を減らせて便利で、Intelもモジュラー方式を推奨しています。

よくある質問

ATXとSFX/SFX-Lはどう選ぶ?

一般的なミドル〜フルタワーケースは奥行き可変のATX電源に対応します。非常に小型のSFF(スモールフォームファクター)ケースではSFX電源が必要で、より高いW数が欲しい場合は奥行きを30mm延長したSFX-Lを選ぶと、コンパクトさを保ちつつ容量を確保しやすくなります(Corsair公式)。

電源のW数はどう決める?

CPUとGPUの消費電力を軸に、GPUメーカー(NVIDIA)やベンダー(Corsair等)が公式に示す「推奨システム電源W数」を基準にするのが確実です。例:RTX 5090はTGP575Wに対しNVIDIA公式が1000Wを推奨。ASUSは公式の電源容量計算ツールでの確認と、将来のアップグレードを見込むならオーバークロック想定の容量を勧めています。

80 PLUS認証は何を保証する?

PSUの「変換効率」(入力のうち無駄なく使われる割合)を保証する認証制度で、負荷20/50/100%時の最低効率が Bronze<Silver<Gold<Platinum<Titanium の順に厳しくなります(運営元CLEAResult)。信頼性・耐久性そのものを直接保証するものではない点に注意してください。

12VHPWRと12V-2x6は同じ?

12VHPWRはATX3.0で規定された16ピン・最大600W供給コネクタ。ATX3.1では接続不良対策としてピン形状を見直した改良版が「12V-2x6」として定義され、新設計のPSUは12V-2x6の搭載が推奨されています(Intel/Seasonic)。RTX 50シリーズなど最新GPUの補助電源はこの16ピンを使います。

フルモジュラー電源のメリットは?

必要なケーブルだけを本体に接続できるため、未使用ケーブルによるケース内の配線の煩雑さを避けられます。Intelの電源設計ガイドも、ユーザーの柔軟性のためモジュラー方式を推奨事項として挙げています。

本ページは一般的な解説です(2026-07-13 取得の一次情報にもとづきます)。必要W数・推奨容量・コネクタ要件は構成とGPUで異なり、製品仕様は改定されます。 購入前に、ケースの対応サイズ、GPU・マザーボードの要求コネクタ、メーカーの推奨システム電源W数を必ずご確認ください。

出典

(公式の一次情報に基づき随時見直します)